塩分の摂取量

塩分摂取量と健康について、興味深い資料があります。医学雑誌ランセットは「日本特集号:国民皆保険達成から50年」の中の「日本特集号:国民皆保険達成から50年」で、日本における予防可能な危険因子を比較評価した結果をまとめています。2007年の非感染性疾患と傷害による成人死亡の主要な決定因子を、死亡数の多い順に「喫煙」、「高血圧」、「運動不足」、「高血糖」、「食塩摂取」、「飲酒」・・・と報告しています。「高血圧」に「食塩摂取」が影響していることを考えると、国や学会が一日の食塩摂取量の目標を定めている理由が分かると思います。ちなみに、厚生労働省が行う平成24年国民健康・栄養調査では、日本人の一日の食塩摂取量は10.4gと報告されています。上記調査結果では減少傾向にあるようですが、まだ一日の食塩摂取量が多く、厚生労働省が推進する「健康日本21(第二次)」は、平成34年度に日本人の一日の食塩摂取量を8gにすると目標を立てており、日本高血圧学会は一日6g未満を推奨しています。

とは言われても、一日何g程度食塩を摂取しているか分からないままでは、いかんともしがたいと思うのです。私自身、何g摂取しているか検討もつかなかったため、前回紹介したJAWBONE UPのアプリを使って、しばらく食べ物を登録し、自身の塩分摂取量を計測しました。だいたいは3〜5gで納まっているようですが、ちょっと油断すると22(金)のように8gを超えるようです。下図は、アプリの「トレンド」のイメージです。

f:id:HBD:20140825210120j:plain

22日(金)は、帰ってごはんを食べる気にならず、ラーメンを食べました。そして帰って、柿の種を食べました。「それだけで!!!」と思う人もいるかも知れませんが、よく食べるものにも意外と塩分が含まれています。